はじめまして。
私は弊社で女性システムエンジニアとして働きながら、結婚・出産を経験してきました。
現在は夫と4歳、1歳の子供の4人暮らし。
家事育児に追われながらも日々楽しく過ごしています。
女性システムエンジニアの仕事と子育ての両立について、私の経験を元にまとめてみました。
少しでも参考になっていただければ嬉しいです。
システムエンジニアとは
主にシステムの企画・設計・開発を行う職種です。
黙々とパソコンで作業しているイメージを持たれがちですが、実際はお客様やチームで打合せなども多く、チームで作業することが殆どなので周りとコミュニケーションを図りながら作業することが多いです。
一昔前まで「システムエンジニア」というと「残業」「徹夜」「ブラック」などの悪いイメージが強くありましたが、働き方改革関連法の施行が2019年4月1日より順次開始され、労働者の働きやすい環境が整いつつあります。
更にはコロナ禍でテレワークが一気に普及し、私も産休前から完全テレワークです。
女性システムエンジニアの比率
一般社団法人情報サービス産業協会(JISA)が提供している「情報サービス産業 基本統計調査」によると、2015年では15.1%だった女性比率ですが、2020年には21.1%まで上昇しました。
確かに入社当時は男性ばかりでしたが、最近は女性とお仕事をする機会が以前よりは増えた気がします。
管理職の比率では2015年では4.2%から2020年の6.3%とまだまだ低い水準ですが少しづつ上昇はしているようです。
女性の出産後の就業継続率
「令和3年版 少子化社会対策白書」によると、第1子出産後の就業継続率は53%(2010~2014年に出産した女性)でしたが、10年前は40.6%ですので仕事を続ける女性が増えていることが分かります。
しかし、まだ約半数の女性が出産を機に退職する決断をしているのです。
また、末子の妊娠判明当時に仕事を辞めた女性の理由として「仕事を続けたかったが、仕事と育児の両立の難しさで辞めた」が約30%と最も多く、仕事と育児の両立がいかに難しいかが分かります。
1日のスケジュール
2児の母として仕事(テレワーク)をしている私の平日はこんな感じです。
06:30 | 起床 |
07:00 | 朝食、朝の支度 |
08:00 | 保育園送り(夫)・家事(部屋の片づけ、洗濯) |
08:30 | 仕事開始 |
10:00 | 朝会(オンライン) |
12:00 | 昼食・家事(買い物、洗濯、料理など) |
13:00 | お客様との打ち合わせ(オンライン) |
17:00 | 仕事終了、夕食準備 |
18:00 | 保育園お迎え |
18:30 | 夕食、食器片づけ |
19:30 | 入浴 |
20:30 | 就寝準備 |
21:00 | 寝かし付け |
22:00 | 翌日の保育園準備 |
22:30 | 自分の時間 |
24:00 | 就寝 |
「朝食~仕事開始」、「保育園お迎え~寝かし付け」は息つく暇も無いほどドタバタで部屋は散らかり放題ですが、家事は完璧にやろうとするとストレスが溜まるので「家事は適当に」精神で緩くやってます。
また、私の場合はテレワークなので昼休みなどに家事ができるので、子供が帰宅後に余裕ができてイライラすることが減りました。(それでも怒ってばかりで反省の日々ですが。。)
それから通勤時間の分を勤務時間に充てられるので、お給料も減らないのはありがたいです。
両立に向けておススメの対策
毎日夕食作りに時間をかけてなんていられません。
週末に平日分の作り置きは必須ですよね。
私は献立を考える作業が面倒なのもあり、ヨシケイさんのミールキットを利用しています。
20分程度で料理が完成する上に栄養もしっかり考えられているので本当に助かります。
私はまだ利用したことはないですが、友人はシッターさんや家事代行サービスなどを上手く活用しているようです。
買い物もネットスーパーなどを利用すると時間短縮になりますね。
利用するには登録が必要だったりするので事前に確認しておくのをお勧めします。
両立するにあたって、家族や周囲の方々の協力が重要なポイントになります。
私の場合は両親のサポートは受けられないのですが、夫もテレワークなので夫と協力して家事・育児を行っています。
シングルやワンオペの方でサポートしてくれる人がいない場合は、アウトソースを活用して少しでも負担を減らしましょう。
お住まいの地域のファミリーサポートセンターという事業を利用すると保育園の送迎などをシッターさんにお願いするより低料金で代行してもらえるようです。
働き続けられる会社とは
先程も挙げた「令和3年版 少子化社会対策白書」によると、女性正社員で仕事と育児の両立の難しさで辞めた理由として多いものは以下の通りだそうです。
- 育児と両立できる働き方ができなさそうだった(57.7%)
- 勤務時間があいそうもなかった(46.2%)
- 職場に両立を支援する雰囲気がなかった(38.5%)
私の友人で、妊娠報告時に会社に相談したところ「育児休暇取得は実績がなく取得は困る」と言われ、仕方なく退職を決断した人がいました。(考えただけでも腹立たしい)

出産後に育児休暇を取得したいのですが…

えっ!?育児休暇なんて取得されたら代わりもいないし困るよ!無理!!

…では退職させていただきます。。
友人は育児休暇を当然取得できるものと思っていたのですが、会社と全く折り合いがつかず泣く泣く退職を決断しました。
このような事態にならないように、下記のような制度があるのか、実績はあるのかを事前に確認しておくと安心です。
これから就職・転職する場合は会社の選択基準にしてもよいでしょう。
- 妊娠中の通勤緩和
- 妊娠中や産後の作業環境変更
- 産前産後休暇の取得実績
- 育児休暇の取得実績
- 短時間勤務制度の利用実績(何歳まで利用できるのか)
- 看護休暇制度の活用(有給、無給)
- 育児目的休暇制度の有無
また、困った時にしっかり耳を傾けてくれ、サポートしてくれる上司・同僚がいないと仕事と子育ては両立できません。(在職中じゃないと見抜くのは難しいかもしれませんが。)
当然のことですが、忙しかろうが、重要な打合せがあろうが、子供は突然怪我も病気もするのです。
私は育休明け約9か月で30日以上あった有給休暇を使い切り、現在は看護休暇で何とかやり繰りしている状態です。。
最近も子供が突然1週間程度の入院になったのですが、会社や夫のサポートで安心して子供の看病に集中することができました。
冒頭でもお伝えした通り、システムエンジニアの殆どはチームで仕事をします。
有事の際はチームメンバーに負担がかかってしまうこともありますので、ある程度は余裕のあるスケジュールを事前に組んでもらうなどのお願いが必要になると思います。
ですので、普段からしっかりと仕事をして常に信頼関係を築いておきましょう。
まとめ
結論として、女性システムエンジニアでも仕事と子育ての両立はできると思います。
しかし、両立には様々な工夫や周囲のサポートが必要ですので、それらを上手く活用し、仕事はもちろん、今しかできない貴重な子育て時期を一緒に楽しみましょう!!
家電製品にできることは全てお任せしてしまいます。
我が家では食器洗い乾燥機と全自動洗濯乾燥機を利用していますが「何でもっと前から利用しなかったのか。」と思うくらい今では必要不可欠な存在です。
初期投資が必要なのが難点ですが、実際に導入してみると期待以上の働きをしてくれました。
他にも掃除機や自動調理器なども便利なようです。