運営会社でシステムエンジニア兼採用を担当しているU田です。
皆さんは今まで生きてきた人生の中で少なからずとも仕事中に失敗した経験はお持ちではないでしょうか?
(ドクターXの大門先生だって若い時は失敗したはずです…)
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数々の失敗経験
かくいう私も若い時(というかつい最近まで)数多くの失敗を重ねてきました。
開発環境のDBを破壊したり、1000人月規模の案件の結合テスト環境サーバで実行したシェルを強制終了してしまい、後続のテストを半日ほど止めてしまったり、本番リリースしたプログラムにバグを仕込んだりと悪行の数々…。
今思うと普通に思慮深い人であれば防げたミスだな~というケースが多数ありすぎて、正直自分はシステムエンジニアに向いていないなと失敗するたびにいつも感じていました。
失敗経験から得たモノ
ただその失敗から間違いなく言えることは、問題を対応する時間は確認する時間の何十倍もかかるということです。
そしてその時間は自分の作業時間だけでなく、周りの方々の時間をも奪う行為になりますよね。
改めてそのことを実感した時、そのような失敗をどうやったら防ぐことが出来るのかと考えながら行動していった結果、ざるだった目は大分細かくなってきたかなと思っています。(まだまだ粗いですが…)
そんな自分もプロジェクトをマネージメントする側になってくると、やはり一緒に働くメンバーの失敗も想定する必要が出てきました。
自分が数多くの失敗を重ねた分、進捗に影響を及ぼす失敗か否かの基準が結構出来ていたため、ある一定の作業ミスについては許容するようにしています。
あえて失敗をさせることによってメンバーの成長を促すことも必要だと自分は考えています。
(その度合いをコントロール出来る範囲内に収めるのはなかなか難しいことではありますが…)
失敗を許容する文化
日本に住んでいると、この国は何事においても失敗を許容しない文化のように感じる時が多々あります。
私たちの業界でいうと某銀行のシステム障害については世間で大体的に報道されていて、とても非難を受けていますよね。
こういった社会インフラ系のシステム(電気・ガス・水道・鉄道・医療・金融など)に携わっている開発者の方々は本当に苦労されていると思います。正直自分には務められる気がしません…。
ただ人間が作ったものに完璧なものはないという前提を受け入れることが出来る心の余裕を常に持っておきたいと個人的には思っています。
またこのようなシステムによって沢山の人たちの生活が便利になる恩恵を預かっている事を当たり前と思わないようなマインドも持ち続けていきたいですよね。
世の中の大半の皆さんがそういう心持でいれば、もっとよりよく生活しやすい社会に発展していくのではないかと思う今日この頃でした。